鍼で切皮するときに、鍼を安定させる筒があります。切皮するときにトントンと叩くので、 この後は「トントン」と省略して書きます。
この安定させるための筒は鍼管と呼ばれていて、それを使う「トントン」のことを管鍼法と呼びます。
昔の偉大な先生が考案したものなのですが、おかげで劇的にトントンが楽になりました!この先生は日本人で、江ノ島にお墓がある、杉山先生という方です。考案されたのはなんと1600年代のことです。
時が進み、現在は色々な形(五角形とか六角形など)で、持ちやすさや安定感が異なる筒が使われるようになっています。いまはお箸でも色々な形があって、持ちやすさが違い、好みが分かれます。
筒は、太さによってトントンの位置がずれます。スポーツ吹き矢のように、矢と筒のお互いの太さが絶妙です。
「吹くだけで、安定した状態で、まっすぐとぶ」といった感じで、トントンの筒も鍼にあわせたものが大切です。
「ツボに正確に標準が定められる」ことが鍼師には求められます。
的を外さないことに神経を研ぎ澄まします。
こうした道具があり、正確に鍼をトントンして、ツボに正確に鍼を入れることができます。