施術に使われる鍼ですが、主に太さ0.12から0.22mmのものを使う事が多く、長さは3cm程度から6cm程度の鍼を使っています。
鍼の先端には特徴があって、松葉型・卵型・丸ノゲ型・麦央型といった種類があり、場合により使い分けがされます。顔面や指先などのデリケートな部位の場合と、あえて刺激を与えたい臀部の場合では、使用する先端が違ってきます。
先端の形によって、切皮(鍼をツボに到達させる際に、一番最初に皮膚を貫通させる手技)の時に、皮膚に痛覚ストレスをあたえないで体内に進入させるかどうかがかわってきます。
鍼の先端はシリコンでコーティングされているものと、されていないものがあります。シリコンでコーティングされているものは、滑らかでツボにスムーズに到達します。一方、コーティングされていないものは、ツボへの到達の際にやや抵抗がありますが、身体の内部の情報や状況が鍼を通して施術者の手に伝わりやすいです。
どちらにもメリットとデメリットがありますので、患者さんのの体調や性質によって 、どの鍼を使用するかを選ぶのが技量を試されるところでもあります。
写真は西岡治療院で使われている鍼の一部です。使い捨ての鍼を使っているので衛生的です。